いや、自分でも危機感は感じてるんだけど。
妄想
『オレってこんなにスケベだったかな』って思うことがあるんスよね・・・。
ああ、ほら、また、そこで笑って手なんか振るし。
いや、目が合ったんだから手ぐらい振るっつーの。
ほら、リュックが呼んでるッスよ?
うん、また後で。
可愛いッスねぇ。
・・・。
・・・・・・。
いや、だからさ、なんで立ち話してるユウナ見ただけでムラムラするかな、オレ。
『セックスもスポーツの一種だ!』とか思ってたくせにねぇ。
こうして考えるとザナルカンド時代のオレ最低だったかも。
いや、最低だったっつの。
まさか、こんなに大事な人が出来るとも思わなかったし。
結婚とかって『絶対にありえない!』って思ってたし。
したくなかったし。
怖かったのかも。
怖かった、な。きっと。
ああ、だからさ、ユウナ?
こっち見て笑わないの。
可愛いから。
そんなに可愛く笑うと我慢できなくなるから。
もう今だってだいぶ我慢してるっつーの。
なんだろう?
可笑しい。
抱きしめてもキスしても足りないから。
こうやってユウナの姿見てるだけでさ、こう、ギューッ!ってしたいって、どうよ?オレ。
ついさっきまでしてたっつーのに。
ああ、昨日のアレ、気持ちよかったなぁ・・・。
・・・。
・・・・・・。
やばいッス。
落ち着けオレ!
そ、そうだ!マキナでも弄って・・・
「ね?朝ごはんの支度が出来たって。行こっか?」
あああ。
だから今はダメだって。
そ、そんな風に覗き込まれるとですね、ユウナさん?
「ごめん、ユウナ。あのさ、お願い」
「なあに?」
「キスして、今すぐ。そしたら我慢できるから」
「ええっ?!な、なんで?!」
正直に言ったら怒られそうだな。
あ。
でも、もう言う前にわかっちゃったみたいッスね?
ごめんな、スケベで。
fin
ティーダ一人称でニヤニヤです。(笑)